【まとめのまとめ】
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自分なりに恐かった事を
書いてみようと思う。
もう45年は経ったし、
何より関係者全員無事に生きてる。
恐い思いだけだったんだから
いいやと思う反面、
やっぱりあれは何だったのか
不思議で仕方がない。
つたない文章だし、
あやふやな表現もあるかもしれない。
そこは勘弁してほしい。
本当に体験した出来事なのに
いまいち自分の中で未消化なもので。
事の発端は仲間と飲みに行った時。
この話は実は他のスレでも
書いた事がある。
その時は全部書き
きれなかったので今回書か
せてもらおうと思う。
仲間8人で居酒屋に飲みに
行った時の事。
早くに酔い潰れてしまった
女の子がいた。
俺の友人の連れだ。
座敷で広い座卓に突っ伏して
眠りこけた彼女をほっといて
俺たちは楽しんでいた。
そろそろ帰るかという話になり、
彼女を起こそうとするが
起きようとしないので、
誰かが
「携帯鳴らしてやれよ。
起きると思うぞ」
と言いだした。
彼氏である友人がニヤニヤ
しながら彼女の携帯に
呼び出しを始めた。
音から察するに、携帯は
彼女の突っ伏した腕の下に
ある事がわかった。
携帯ストラップも腕の下から
覗いている。
10秒鳴らして、周囲の
迷惑を考えてか友人は鳴らす
のを止めた。
「あ駄目だわ。
こいつ、
寝起き悪いんだよね」
酒も入ってるし、無理に
起こすのも可哀相だからと、
しばらく待つつもりで
俺たちは腰を降ろしたその時、
友人の携帯にメール着信が入り、
開いた奴の顔からいきなり
血の気が引いた。
「うわ、なんだよ…これ」
なんだなんだと俺たちの間で
そいつの携帯がまわされた。
差出人は眠りこけてる彼女。
本文は「眠い、寝かせてよ」
彼女の携帯は、ずっと彼女の
腕の下だ。
ストラップも見えている。
すうっと首の辺りが寒く
なった気がしたものの、
飲みに来ていた他の仲間は
「よく出来た悪戯だろ。
すげえな」と感心したので、
俺たちもその答えに納得して、
その夜はお開きになった。
仲間8人で居酒屋に飲みに
行った時の事。
早くに酔い潰れてしまった
女の子がいた。
俺の友人の連れだ。
座敷で広い座卓に突っ伏して
眠りこけた彼女をほっといて
俺たちは楽しんでいた。
そろそろ帰るかという話になり、
彼女を起こそうとするが
起きようとしないので、
誰かが
「携帯鳴らしてやれよ。
起きると思うぞ」
と言いだした。
彼氏である友人がニヤニヤ
しながら彼女の携帯に
呼び出しを始めた。
音から察するに、携帯は
彼女の突っ伏した腕の下に
ある事がわかった。
携帯ストラップも腕の下から
覗いている。
10秒鳴らして、周囲の
迷惑を考えてか友人は鳴らす
のを止めた。
「あ駄目だわ。
こいつ、
寝起き悪いんだよね」
酒も入ってるし、無理に
起こすのも可哀相だからと、
しばらく待つつもりで
俺たちは腰を降ろしたその時、
友人の携帯にメール着信が入り、
開いた奴の顔からいきなり
血の気が引いた。
「うわ、なんだよ…これ」
なんだなんだと俺たちの間で
そいつの携帯がまわされた。
差出人は眠りこけてる彼女。
本文は「眠い、寝かせてよ」
彼女の携帯は、ずっと彼女の
腕の下だ。
ストラップも見えている。
すうっと首の辺りが寒く
なった気がしたものの、
飲みに来ていた他の仲間は
「よく出来た悪戯だろ。
すげえな」と感心したので、
俺たちもその答えに納得して、
その夜はお開きになった。
それからしばらくして、
俺は仰天する事となる。
彼女が亡くなったのだ。
もともと体は弱かったらしい。
詳しく聞くのも悪いと
思ったので結局聞いていない。
彼氏である友人の希望で、
俺は付き添って葬式に出る
事になった。
他の仲間もやってきて斎場へ向かい、
受け付けを済ませ、
式の邪魔にならないよう隅の
席で小さく無言で固まっていた。
読経が始まり皆うなだれている。
その時ふと、飲み会の事を
思い出してゾッとした。
そしてなぜか、そこに居る
仲間たちも自分と同じ事を
思い出しているに
違いないという気持ちがした。
じき、焼香かなという頃、
いきなり携帯が鳴り始めた。
おそらくその場に居た全員の。
勿論俺たちは消音にしていた。
でも相当数の携帯のバイブが
一斉に反応したのでかなり音が響く。
中には会場に入る前に消音に
し忘れた人もいて、
あわてて切っていた。
呼び出しは始まりと同じく
いきなり切れた。
全員一斉に。
俺たちは黙って顔を
見合わせるしかなかった。
斎場を出て各々携帯を
調べたら確かに同時に着信が
あった事がわかった。
それも非通知。
非通知着信拒否設定も意味が
なかったらしく、
女の子の中にはパニックに
陥る子もいた。
それからしばらくして、
俺は仰天する事となる。
彼女が亡くなったのだ。
もともと体は弱かったらしい。
詳しく聞くのも悪いと
思ったので結局聞いていない。
彼氏である友人の希望で、
俺は付き添って葬式に出る
事になった。
他の仲間もやってきて斎場へ向かい、
受け付けを済ませ、
式の邪魔にならないよう隅の
席で小さく無言で固まっていた。
読経が始まり皆うなだれている。
その時ふと、飲み会の事を
思い出してゾッとした。
そしてなぜか、そこに居る
仲間たちも自分と同じ事を
思い出しているに
違いないという気持ちがした。
じき、焼香かなという頃、
いきなり携帯が鳴り始めた。
おそらくその場に居た全員の。
勿論俺たちは消音にしていた。
でも相当数の携帯のバイブが
一斉に反応したのでかなり音が響く。
中には会場に入る前に消音に
し忘れた人もいて、
あわてて切っていた。
呼び出しは始まりと同じく
いきなり切れた。
全員一斉に。
俺たちは黙って顔を
見合わせるしかなかった。
斎場を出て各々携帯を
調べたら確かに同時に着信が
あった事がわかった。
それも非通知。
非通知着信拒否設定も意味が
なかったらしく、
女の子の中にはパニックに
陥る子もいた。
喫茶店に入って、これまでの
事を話し合った。
飲み会に来ていなかった
連中に説明をしたり、
逆に俺たちが知らなかった
他の事件について教えてもらったり。
結論として、亡くなった
彼女はかなり不気味な
存在であることが判明した。
俺の知ってる彼女は内向的。
おとなしく、
どちらかといえば地味。
控えめな人好きな友人の
チョイスなので、
あまり気にはかけなかった。
飲み会でも喋らずに黙々と
飲んでるタイプ。
ブスでも美人でもない。
というか、
印象が薄くてすぐに忘れて
しまうんだ。
覚えてるのは貝殻が好きだった事。
いつか、
店先でインテリアの貝殻を
手にとって耳にあてていた。
「私の耳は貝の耳、海の
響きを懐かしむ」
と口ずさんでいた。
多分詩だと思う。
「それ、海の音じゃないよ。
自分の体の中の音が反響し
てるんだってさ」
と、ロマンの欠片も無い俺が
茶化すと、
ぼんやりした生気の無い
彼女の顔に一瞬笑みがのぼった。
「〇君もそのうち自分の
貝殻に耳を傾けるようになるよ。
今にね。
きっとそうなるよ」
そうかな、楽しみだね
なんて笑って肩をすくめてみたが、
彼女は真剣そのもので反応の
薄い彼女にしちゃ、
珍しいなくらいにしか
思わなかったんだ。
彼女の言ってた事が、
今回の件だったのかは
最後までわからない。
他の奴も彼女の風変わりさに
気付いていたらしい。
ある女の子は彼女が他界する
一ヵ月前に街中で会って
しばらく一緒に歩いていったそうだ。
買い物したらしく
ショッピングバッグを
いくつか持っていたので
手助けすると彼女はとても
喜んだらしい。
「あなたには特別に教えてあげる。
私ね、
ちょっとだけ先の事がわかるんだ」
女の子は面白い冗談だと
思ったようで、
すごいじゃん、株とか先物
取引とかわかったら
お金持ちになれるよと
相づちをうったらしい。
「そういうのはわかんない。
興味ないからね」
と言われ、
どういうのがわかるの?と尋ねると、
誰も居ない交差点の角を指差して
「あそこに居る男の子わかる?
あの子はあさってここで市ぬ
んだよね」
そこまで聞いて全員顔を見合わせた。
「それって〇のとこの?」
女の子は首をたてに振った。
「だって冗談だと思ったんだもん」
死亡事故は、その通り起こっていた。
彼女は日にちも言い当ててた
事になる。
彼女の彼氏、
つまり俺の友人は重い口を開いた。
「あいつ、慢性的にこの世に
恨みをもってたよ。
それでいて、
時々猛烈にこの世界に愛着を
感じていた。
多分、
心を病んでたと思う。
俺がどうかしてやれるかなと
思ったけど駄目だったらしい」
以下、奴の話。
バイトで知り合った二人が
付き合い始めてしばらくして、
彼女はよく友人に話して
いた事があった。
彼女は時々、まとまりが
なくなるというのだ。
普通の人のように形状を維持
できない。
分散してしまう。
この板でいうとアリス症候群
みたいなものだろうか。
友人は彼女の分裂症を疑ったが、
放っておけず色々話を聞いて
やったらしい。
まとまりが無くなった彼女は
色んな物に部分的に入り込んだり、
色んな物が見えたりするとの事。
飼ってる猫、掃除機、水の
入ったコップ、石、そして携帯。
彼女が眠りながら無意識か有
意識か携帯を操ったのは、
どうもここら辺らしい。
携帯電話に彼女の一部が
入り込んだのか、
はたまた彼女が携帯になって
しまったのか。
まだその時は手の込んだ
悪戯だと思い込もうとした。
やろうと思えば出来ない
悪戯じゃない。
非通知着信拒否してた奴は
設定ミスか思い違いでもし
てたんだろうと。
死んだ人を冒涜してる奴が
いるかもと思うと腹もたった。
友人は実際、憔悴しきっていたし。
気まずい気分になり
帰るかという話になった。
今日の葬式の携帯については
忘れようと。
その時、また携帯が鳴りだした。
メールの着信。
差出人は非通知。
全員一斉に。
「ねえみんな、面白かった?」
冗談にしてはひどすぎると
俺が言い掛けたその時、
女の子の一人が泣きだした。
電源を切ったのに着信したらしい。
半狂乱の仲間たちをなだめて
帰宅したのは夜遅くなってから。
疲れていたものの眠れるはずもなく、
酒を飲んで気を紛らわせていた。
数日後、一通のメールを受信した。
非通知。
非通知着信拒否設定にしていたのに。
以下全文。
「○君、(彼女)です。
急な事でびっくりしたと思います。
年々私は生きてる感じが
しなくなったので、
もう死んでしまうんだろうな、
ってわかってたよ。
生きていても楽しくなかったし、
意地悪な人ばかりで正直
煩わしかったし。
嫌いな人を呪い殺してやりたいよね。
私にはそれが出来るし。
でも、そうしようとしたら、
(彼氏)君や、話を聞いてくれたり、
慰めてくれた〇君や他の
人達の顔が浮かんでくるの。
この世に未練なんか残す
んじゃなかったよ。
どっちつかずで今も彷徨ってる。
電波にのればどこにでも
行けるんだよ。
すごく便利。
意地悪な人のとこに行って
色々してやりたい。
でも○君は賛成しないかな。
困ったことに、どんどん
まとまりが無くなってきてる。
その
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