【まとめのまとめ】
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修羅場というには少し生温いかも。
私が中学三年生のときに
新しく赴任してきた現代文
担当の教師がいた。
二十代後半くらいの若い女性で、
よく言えばフレンドリー、
悪く言えばちょっとうざった
いノリの教師だった。
特に男子生徒にぐいぐい
絡んでいく姿が思春期の女子
生徒たちには
「何あれ?
男子ばっかり贔屓してない?」
と写ってしまい好かれては
いなかった。
季節がすぎて受験シーズンになると、
授業の殆どが受験対策の
ものになっていった。
ど田舎だったため塾に通う
生徒は数える程度にしかおらず、
授業で行われる受験対策の
小テストや過去問がとても重要で、
教師も生徒もそれを理解して
いる故にいつもは適当な
DQNグループも真面目に
授業に取り組んでいた。
詳しい内容は忘れてしまった
のだけど、
現代文では受験対策に
小論文の書き方を毎回毎回
行っていた。
確か授業の九割が小論文で、
あとは少し文章の問題と漢字練習。
今になって考えてみれば漢字
練習は各自でやればいいし、
その他も学校から配布された
問題集を解いていれば
なんとかなるけれど、
小論文は実際に書いてみて
添削してもらうことが
大事だからそういう風に
対策をたてたんだろう。
正直そのときはまた小論文か
…とややうんざりしていた。
そして受験当日、現代文の
問題を解いていくと、
なんとあれだけやった
小論文の問題はなかった。
時間内にどれだけ上手く、
どれだけ文字数を稼いで書き
終えることができるかという
内容の授業ばかりだったのに、
実際に出たのは
「30文字以内でこの例文の
要点をまとめよ」
みたいな問題だった。
「小論文で大半の点数は
とれるんだから真剣にやれ」
と言っていた女性教師の
言葉を信じてやってきた
生徒たちはプチパニック。
受験が終わってからは皆
「小論文でなかったよね?」
「あの時間はなんだったんだ!?」
と修羅場。
他校を受験していた
生徒たちも登校日に顔を
合わせたときに同じ話題を
口にしてみんながざわざわし始めた。
元々好かれてはいなかった
せいか女性教師に対する
非難が続いた。
その日、いつもなら
向こうから勝手に声をかけて
きていた女性教師が始終
無表情だったのを覚えている。
結局女性教師はその年に
「他の目標ができたため」
とかなんとか言って教師をやめた。
もしかしなくても
生徒たちよりもヤマを外した
この女性教師が一番
修羅場だったのかも。
いや中学生なら修羅場だよ
よくわからんけど、その
年から出題傾向が変わったんかな?
教師ってそれは事前に
分からんもんなんかな?
一応
「名前さえ書ければ入学できる」
と言われている一部の私立
高校では小論文&面接という
スタイルでの受験だったみたいです。
しかし授業で繰り返しやって
いた内容とは少し違っていて、
確か
「自由に自己紹介を書きなさい」
といった問題だったらしく、
受験したクラスメイトが
「なんか違った」とぼやいていました
(それでも合格はしたようです)
その他の教科はそこまで
ヤマが外れていなかったので、
現代文だけ出題傾向が変わったのか、
それとも女性教師が勘違い
していたのか…。
そして古文はほぼノータッチで
「各自復習程度にさらっと
やっといてね」
だったため結構苦戦した
ことを今思い出しました。
ちなみに受験後に教師からの
謝罪や説明などは何も
ありませんでした。
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