蘋果日報の成功と失敗 敗者の回顧録
蘋果日報の成功と失敗 敗者の回顧録
「不党、不売、不私、不盲」は貫かれたか
李怡氏は香港を代表するジャーナリスト。学生時代から左派で親共の立場をとり1970年に評論雑誌『七十年代』創刊したが、中国共産党に反対に転じ、1984年に雑誌を『九十年代』と改称して香港トップのクオリティマガジンに育てた(1998年停刊)。自らも長く寄稿してきた香港紙・蘋果日報(リンゴ日報、アップルデイリー)が6月24日を最後に停刊したのに際し同紙上で、同紙が実業家による創刊で読者のニーズに的確に応えてきた点を評価しながら、「法治」への過信が失敗であったと論じた。李怡氏の許可を得て、本人のフェイスブックから訳出する。【翻訳:富柏村】
蘋果日報の停刊で、そこに連載されていた私の「敗者の回顧録」もまた中断する(訳注1)。
蘋果日報は1995年に創刊され、その年末、私は論壇欄で毎週土曜日に評論「李怡専欄」の連載を始め、2005年から同紙論壇のメインエディターを2014年まで勤め、その間にエッセイや社説の「蘋論」いくつもの論評を書き、2016年から私の半生記となる「世道人生」の連載を今年3月まで続けた。私の半生は月刊誌『七十年代』、その後の『九十年代』の総編集を28年続け、その後、蘋果日報で25年の執筆だったので、半世紀にわたる筆耕の生涯で一半近くが蘋果日報とともに在ったことになる。
この連載のタイトルを「敗者の回顧録」としているが、論筆の仕事、家庭や生活を顧みると、私の半生はけして総じて「失敗」ではなかったが、私が一生のなかでずっと求めてきた「理想」はいま振り返ってみると、幾度となく失望となり、価値観は粉砕され続け、その点から見ると私は「敗者」なのだ。
蘋果日報の停刊前の末期の紙面に、この「敗者の回想録」の終章を書いている。四半世紀にわたりこの新聞に寄稿し編集にも参画し、毎日読み続けた新聞。私の「敗者」の定義からすると、この新聞も敗者である。
しかし忘れてはいけないことは、これまでの香港で発行されてきた新聞のなかで、蘋果日報はかつてはもっとも成功した一紙であったことだ。その成功が失敗に向かった外的要因は、もちろん世界的な紙媒体の衰退とオンラインメディア情報の爆発的な増加だろう。しかし蘋果日報が、その上で停刊を余儀なくされたのは、我々が周知のとおり、強大な権力の介入があり、香港は「礼崩楽壊」つまり社会秩序やモラルの崩壊があり、人権は保障されず法治も蔑ろにされた、その結果でもある。
蘋果日報の創刊者・黎智英(ジミー・ライ)はアパレル業界で成功した実業家で、メディア業界に参入した。連日、編集会議を開いて上級管理職ばかりか読者まで招き、すべての紙面の報道について見出しから記事内容まで余地を残さず評価した。「新聞は読者に読んでもらうものであって、新聞にはトップは一人しかいない、それは経営者でも広告主でも管理職でもなく、読者なのだ」と読者の関心を最優先にした。
黎智英には新聞発行の経験はなかったが、商売の十分な経験があった。従前からの新聞界はジャーナリストや文筆家が集まり辣腕の編集長がそれを取りまとめていたが、我々が蘋果日報に垣間見たのは商才にあふれた商機を逃さない辣腕の経営者の顔だった。
彼のメディア会社・壹媒体(ネクストメディア)社は週刊誌『壹週刊』と『蘋果日報』は発行部数を伸ばし、ゴシップ週刊誌の『忽然一周』やグルメ誌『飲食男女』が次々と評判となり、台湾版の蘋果日報も発行。どれもこれまでの新聞社経営のやり方を打破しての成功だった。
しかし台湾での市場拡大を目指した地元紙の買収や香港でのフリーペーパー発行も失敗……ことに台湾のテレビ局「壹電視」経営は大赤字。蘋果日報は創刊から間もなく発行部数を大幅に増やしたがボス(黎智英)は投資を惜しまず経営コストもかかり利益は上がらない。富裕の青年が編集や論評の方針に一切介入しないことを約束して30億HK$(約420億円)で蘋果日報の買収の手をあげた時も、手元資金の枯渇していた黎智英はこの買収提案を拒絶した。
この蘋果日報発行の長い年月のなかで中国は何度か黎智英の囲い込みを試みている。台湾にいた黎智英のもとに中国側の意を伝えるべく訪れた客を黎智英は保安員を呼んで追い出し、文化界のある大物は黎智英に大陸に戻り(黎智英は大陸生まれで香港への密航者である)中国での新聞発行を唆し、親類を通して北京旅行に誘ってもみたが、黎智英は頑なにそれを拒絶してきた。彼は自立した報道のために一切の妥協や取引を拒んだのだ。
いずれにせよ、この商才ある経営者が設立した「壹媒体」が香港に出現し、従前からの新聞業界に勝る成功をおさめたことは中文新聞史では1926年に張季鸞(訳注2)が『大公報』を中国の近代ジャーナリズム黎明期の代表紙にしたことに匹敵する快挙だろう。
張季鸞は「不党、不売、不私、不盲」という「四不」の原則を示している。特定の政党に加担せず、言論で取引をせず、私益を得ず、権力に盲従せず、つねに公器として公民の言論を代表すること。これは今のメディアにも求められる理念だが、大組織のメディアほど、これに忠実であることは難しく、黎智英もその「四不」のすべてをきちんと理解して実行できていたとは言い難い。
権力に阿(おもね)ることはなかったが香港の民主化実現という言論で民主派政党支持となり、思考と行動が過激化する若年層と距離をとるか近づくか(2019年にはついに「不割席=仲間割れせず協働」と腹を括った)、不党は困難な状況だった。言論で取引も私益もなく、「盲従せぬ」は自明だが、どの程度それができたかは意見の異なるところか。
そんな黎智英の最大の失誤は彼が最も尊重する遵法と法治への過信といえるだろう。1997年(香港の中国返還)の2年前に蘋果日報を創刊した当時、黎智英は中国政府が香港基本法を遵守し、平和的に民主的な香港統治を実現できると信じていたのだ。しかし中国政府が最も忌み嫌う方法論は、暴力的抗争ではなく、法に基づく和平的な手段で人民が自主権を勝ち取ろうとすることなのだ(訳注3)。
蘋果日報がない香港はどうなるのだろうか。少なくとも政界・財界の裏取引を暴くようなメディアは存在しなくなるだろう。例えばキャリー・ラム(林鄭月娥)行政長官が一昨年、中央政府に当てた報告(強硬政策は市民の反感を得るだけ、何らかの妥協が必要といふ内容の彼女の本心を吐露した内容)も蘋果日報が特ダネにしたが、「壹媒体」を除けばニュースの来源を秘匿してニュース提供者を本当に保護するメディアは他にないから、こうした情報提供もありえない。
私が蘋果日報の論壇欄に関わっていた時のアシスタントだったカリーナは昨日、フェイスブック上にこう書いた。「蘋果日報に別れを告げるなんて考えたくもない。どうすれば『精神』に別れを告げることができるだろうか。殊更、今日の香港では……」
「成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは続ける勇気である」(ウィンストン・チャーチル)。「不党、不売、不私、不盲」という「四不」の勇気、それは蘋果日報の「精神」そのものであって、それが人々の心に深く根ざしている。
(2021年6月24日版蘋果日報に掲載)
(訳注1)連載は今後は李怡のフェイスブックで継続される
(訳注2)ちょう・きらん[1888~1941] 日本に留学し東京第一高等学校(後の早稲田大学)に学ぶ。中華民国成立に関わり孫文の秘書務め、ジャーナリストとして『大公報』紙の再建に加わり見事に論陣を張り、中国の近代ジャーナリズムの確立に業績を残した
(訳注3)抗議活動が暴力的であれば武力鎮圧で済むが合法的な手段ではいちいち対応して何らかの交渉や妥協が必要となるから中国共産党政府がそうした手段を嫌うと李怡は見ている
「 不 党 、 不 売 、 不 私 、 不 盲 」 は 貫 か れ た か
李 怡 ジ ャ ー ナ リ ス ト
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国際食学協会 評判 在 バンピー/Bumpei Youtube 的最佳解答
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埼玉の越谷でウーバーイーツの配達やってるバンピーです
バンピーは45歳。緊急事態宣言で子供たちが家にいて嬉しいんだけど学校給食がなくなり家計の食費は爆増!そこでこのままでは破産するので副業をすることに
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【まとめのまとめ】
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うちの実家は都内で中華
料理屋をやっていて、
本店は小さなビルで、
両親と長兄夫婦でまわしています。
支店は、セミリタイアした
祖父が家の一階を改造した、
趣味でやっている店。
末っ子の私がパートで
手伝っています。
次兄は大学卒業後に金融関係に就職。
職場結婚。
「どうせ、長兄が継ぐ
んだから」と家業に一切の興味なし。
次兄嫁がいわゆる
「意識高い系」の人で、
資格をいっぱい持っていて、
なんにでも口を出してくる人。
たとえば、結婚する前、
顔合わせをうちの本店で
やったんだけど、
まだ籍も入れていないうちから
「この餃子、大きすぎますね。
女性客には、
京都の餃子みたいに一口
サイズがいいんですよ」
とか言い出す。
(うちは皮厚で肉汁自慢の
餃子が評判なんだけど)
店のお茶を一口呑んで
「色が薄いですね。
先輩に中国で買い付けしてる
人がいますから、
相談してみましょうか」
(うちは曽祖父の友人だった
台湾のお茶屋さんから今も
購入してる、
かなり良質な凍頂烏龍茶)
両親は「次兄は、店とは
無縁だから」と、
そういったところは見ない
ようにして無事結婚。
次兄夫婦結婚後の大晦日、
本店は中華おせち、支店は
年越しラーメンで大忙しなのに、
31日の夕方に連絡もなしに
やってきた次兄夫婦
「お腹が空いた」とブーブー。
母が
「冷蔵庫に材料あるから、
長兄の子供たちの分もつくって、
先に食べて」
といったら、
「なんで、来客に働かせるのか、
嫁いびりだ」
と次兄嫁はブチ切れ、
中華おせちの一番良いお重を、
無断で持って帰った。
3日前に言ってくれれば用意
してあげたのに。
そのお重は、両親夫婦の
来客用だったので、
どうにかはなったけれども……
(ちなみに、長兄の子供
2人は、自分たちで
チャーハンつくって食べていた)
そういうわけで、祖父も
両親も長兄夫婦も私も、
次兄夫婦とは積極的に交流を
もたない状態に自然になっていた。
で、6年前の春、私は祖父の
店に修行に来ていた人と
意気投合し結婚。
支店は、私たち夫婦に任せるか、
みたいな流れになったら、
夏に次兄嫁が一人で乗り込んできた。
次兄嫁
「長兄が本店、妹が支店を継ぐなら、
私たち夫婦はどうすればいい
のですか」
母
「あなた達夫婦は中華
料理屋になんか興味ないでしょ。
お金なら平等に残してあげ
られるけど、
店は無理よ」
次兄嫁
「私が本店と支店の経営を
見てあげます!」
本店と支店の経営を統合して
会社組織を作り、
簿記2級の次兄嫁が経理部長をやる。
ついては、月50万円の
給料をよこせ、
と。
父は呆れ返って
「うちの遺産問題のことを話すなら、
嫁じゃなくて次兄本人に話すことだ」
で終了。
母が、次兄本人に電話すると
「嫁も義実家を親身になって
心配してくれてるんだよ」
と脳天気。
これでまた、次兄夫婦との
関係は遠くなる……
そして、秋。
リーマン・ショックで、
次兄が会社をリストラされた、
というか、早期退職優遇
制度で辞めた。
で、次兄夫婦襲来。
分厚い書類を持ってきた。
表紙には
「○○飯店ネットショップ企画書」
うちで評判の良い点心
(餃子、焼売、小籠包、肉
饅、中華菓子など)
をネットショップで売る。
次兄が社長、次兄嫁が副社長。
次兄夫婦がネットショップたてて、
注文と決済を担当する。
本店と支店は、その注文品を
つくって発送する。
価格は次兄夫婦が決定。
本店と支店は、
次兄夫婦に指示された納品
価格で下ろす。
急速凍結庫、ダンボールの
用意などは、
本店と支店の負担。
つまり、次兄夫婦はPCの
前に座ってるだけ。
一応、色々と原価率なども
計算されてるんだが、
父や長兄や私たちの労働
賃金なんて含まれてない。
そのことを指摘すると
「今までより大量仕入れになるから、
本業の利益率が良くなるはず。
それが賃金」
と義兄嫁。
両親が
「点心は、原材料費よりも、
人件費つまり手間のほうが
かかるんだ」
といっても、
次兄嫁
「そこは機械などで
オートメーション化してください」
父「その費用はどこから出るんだ?」
次兄嫁
「設備投資ですから、
自分たちでお願いします」
祖父
「それじゃ、○○飯店の
味じゃなくなる。
私が認めん!」
次兄嫁
「たかが点心じゃないですか」
とニヤニヤ。
その間、次兄は、嫁の言う
ことにウンウン頷いているだけ。
最後に、祖父が
「次兄はどう考えてるんだ?」
と問うと、
次兄
「みんな、
WinWinだからいいと思うよ、
うん。
なんで、反対するのかがわかんない」
祖父
「ウンヌンだかワンワンだか
知らんが、
手前勝手な言い分で、
店に口を出すな」
で、話し合い終了。
次兄夫婦が帰ってから、
長兄奥さん泣いてた。
「点心だって、忙しい
時には、お母さんと私で営業
時間後に睡眠時間削って
つくってるのに、
たかが点心って」
私もつられて泣いた。
それから1年ちょっと、
次兄夫婦は我が家に
寄り付きもしなくなった。
平和だな、と思っていたら、
支店の常連客さんが変なコト
言い出した。
客
「こないだ、おたくの冷凍
餃子買ったけど、
全然美味しくなかったよ」
私
「え?
うちは本店も支店も冷凍
餃子なんてやってませんよ?」
客
「いや、楽○にネット
ショップ出してるじゃないの?
○○飯店ネットショップって」
帰宅後、家でPC確認したら、
ありましたよ。
○○飯店が楽○に……
しかも、トップページに
「創業百年を超える中華の老舗」
と銘打って、
うちの本店の写真がバーン。
商品を見たら、うちで扱っ
てない点心までズラズラと……
慌てて長兄に電話
「ネットショップ許したの?」
長兄「そんなわけない」
急遽、長兄嫁が、友人に代理
購入してもらって家族会議。
冷凍したままのブツを見ただけで、
うちの手作りじゃないとわかる形状、
温めて食べてみたら論外……
楽○のページを改めて
確かめてみると、
レビューには「まずい」だの
悪評価だらけ。
長兄は怒り狂って次兄を電話
呼び出し。
2時間ほどして現れた次兄
夫婦に罪の意識なし。
事情を問い詰めると、
祖父と両親に断られた後、
横浜の中華業者と結託して
始めたらしい。
しかし、次兄夫婦の言い分は
「本店支店には一円の損害も
出させていない、
看板を借りただけ、看板
使用料が次兄の取り分」
父と母が
「今まで築き上げてきた
お店の信用を傷つけた!」
と言っても、
「具体的な損害金額は?」と
話にならない。
長兄が「今すぐにやめろ」と
いっても、
「楽○との契約期間が云々」
「横浜の業者との契約が云々」
と埒が明かない。
疲れ果てた時に、祖父が
妥協案を出してきた。
「問題は、次兄がこっちの
仕事を全くやってないことにある。
次兄がこっちの仕事をやって
いるならいいんだ。
だから、次兄は、週に四回、
朝8時から夕方17時までの早番か、
昼11時から夜10時までの
遅番のどちらかを選べ。
それを看板利用の条件とする。
その間、ネット
ショップとやらは開いてていいが、
うちの手作りではないと明記
しなさい。
うちの手作り点心を扱いたいなら、
扱い量の半分だけでいいから、
つくりなさい」
次兄は嫌がったが、次兄嫁が快諾w
両親は「甘すぎる!」といったが、
長男夫婦と私たち夫婦は
「じいさんの決めたことなら」
で決定。
それから、次兄が木金土日の4日間、
遅番で本店を手伝いに来る
ようになったが、
笑っちゃうほど使い物にならない。
思い返してみれば、長兄は
中学生の頃から
「店の手伝いはいいから、
学校の勉強をしろ」
と言われるほどやっていたし、
私はジジババっ子だったから、
褒めてもらいたい一心で
餃子や焼売の餡詰めを
高校生の頃からやっていた。
一方、次兄は
「俺は継がないから」と
部活ばっかりで、
なーんにもやってこなかった。
店の掃除すら一から教える始末。
家族である両親や長兄は容赦
なしに次兄に注意する。
長兄嫁は、口に出さないだけ。
まさに針のむしろ。
本店でのあまりの居心地の悪さに、
次兄は支店の祖父に
泣きついてきたが、
祖父のほうが超スパルタ。
少しでもモタツイたり、
手が動いていないと、
中華お玉でスッコーン!
と頭を叩かれる。
次兄も意地があるだろうから、
3ヶ月は頑張るかと思ったのが、
一ヶ月半で
「看板はいりません」音を上げた。
一方、次兄嫁は、横浜の
業者の不手際で
トラブル続出、クレーム頻発。
対応してるうちにゲッソリ。
疲れ果てて帰ってきた次兄に、
次兄嫁はヒステリーをぶつけ、
次兄はそんな嫁に嫌気を
さして一ヶ月に及ぶ漫画喫茶住まい。
次兄の本店手伝いが
一ヶ月半で終わったので、
とりあえず、
ネットショップは一旦閉鎖。
また、
家族会議。
泣きながら謝る次兄。
「店をやるのがこんなに
大変だとは思わなかった。
本当に申し訳ない」
脱力した様子で次兄嫁。
「起業を甘く見ていました。
生意気言ってすみませんでした」
そこで祖父。
「その横浜の業者は信用なら
んから切りなさい。
代わりに、うちで昔、奉公し
てた○○さんと△△さんにに
話をつけといた。
彼らはネットとやらに興味が
あるから。
○○さんと△△さんの味なら、
うちの看板を出してもいい」
その後、次兄夫婦と横浜の
業者の間で裁判がありましたが、
ほぼ痛み分けで終わり、
数カ月後に再開した次兄
夫婦のネットショップは
それなりに軌道に乗り、
今はそれなりに売れているようです。
それまで次兄と次兄嫁の教育
・指導をまともに
やらなかったツケかな…
それなりの結果おめでとう
最後の最後のところ、
もうちょっとkwsk
その後次兄夫婦はどうなったの?
○○さんたちとは上手くやってんの?
その後の次兄夫婦を説明しますと
○○さんと△△さんは、
祖父の指導のもと、試作品を
何種類かつくり、
祖父のOKが出てから、
冷食用の協同会社を埼玉に設立して、
小さいけれど調理場をつくり、
○○さんと△△さんの店に卸す分と、
次兄夫婦のネット
ショップ用の分をつくり、
次兄夫婦はそこから仕入れる
形でネットショップを新規開業。
今度は、本店の○○飯店の
名前をそのままは使わず、
ちょっとモジッた名前にしていますw
で、このネットショップは、
次兄嫁が一人で運営。
次兄嫁は、協同会社の経理も
担当しています。
(次兄は金融の同業他社に再就職。
飲食業はとことん懲りたようですw)
その後の次兄夫婦は、
絶対に祖父には逆らわず、
両親の言うことを聞く良い
子になったら、
なんとご懐妊w
次兄嫁はクルマにチャイルド
シートつけて、
子供と共に東京と埼玉の往復の日々。
平和になりました。
家族だからというのが有る
んだろうけど皆、
特に祖父優しいな。
見捨てず更生させたんだ。
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うちの実家は都内で中華
料理屋をやっていて、
本店は小さなビルで、
両親と長兄夫婦でまわしています。
支店は、セミリタイアした
祖父が家の一階を改造した、
趣味でやっている店。
末っ子の私がパートで
手伝っています。
次兄は大学卒業後に金融関係に就職。
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んだから」と家業に一切の興味なし。
次兄嫁がいわゆる
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顔合わせをうちの本店で
やったんだけど、
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女性客には、
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サイズがいいんですよ」
とか言い出す。
(うちは皮厚で肉汁自慢の
餃子が評判なんだけど)
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「色が薄いですね。
先輩に中国で買い付けしてる
人がいますから、
相談してみましょうか」
(うちは曽祖父の友人だった
台湾のお茶屋さんから今も
購入してる、
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両親は「次兄は、店とは
無縁だから」と、
そういったところは見ない
ようにして無事結婚。
次兄夫婦結婚後の大晦日、
本店は中華おせち、支店は
年越しラーメンで大忙しなのに、
31日の夕方に連絡もなしに
やってきた次兄夫婦
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母が
「冷蔵庫に材料あるから、
長兄の子供たちの分もつくって、
先に食べて」
といったら、
「なんで、来客に働かせるのか、
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無断で持って帰った。
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両親夫婦の来客用だったので、
どうにかはなったけれども……
(ちなみに、長兄の子供
2人は、自分たちで
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そういうわけで、祖父も
両親も長兄夫婦も私も、
次兄夫婦とは積極的に交流を
もたない状態に自然になっていた。
で、6年前の春、私は祖父の
店に修行に来ていた人と
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「長兄が本店、妹が支店を継ぐなら、
私たち夫婦はどうすればいい
のですか」
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店は無理よ」
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会社組織を作り、
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ついては、
月50万円の給料をよこせ、
と。
父は呆れ返って
「うちの遺産問題のことを話すなら、
嫁じゃなくて次兄本人に話すことだ」
で終了。
母が、次兄本人に電話すると
「嫁も義実家を親身になって
心配してくれてるんだよ」
と脳天気。
これでまた、次兄夫婦との
関係は遠くなる……
そして、秋。
リーマン・ショックで、
次兄が会社をリストラされた、
というか、早期退職優遇
制度で辞めた。
で、次兄夫婦襲来。
分厚い書類を持ってきた。
表紙には
「○○飯店ネットショップ企画書」
うちで評判の良い点心
(餃子、焼売、小籠包、肉
饅、中華菓子など)
をネットショップで売る。
次兄が社長、
次兄嫁が副社長。
次兄夫婦がネットショップたてて、
注文と決済を担当する。
本店と支店は、
その注文品をつくって発送する。
価格は次兄夫婦が決定。
本店と支店は、
次兄夫婦に指示された納品
価格で下ろす。
急速凍結庫、ダンボールの
用意などは、
本店と支店の負担。
つまり、
次兄夫婦はPCの前に座ってるだけ。
一応、色々と原価率なども
計算されてるんだが、
父や長兄や私たちの労働
賃金なんて含まれてない。
そのことを指摘すると
「今までより大量仕入れになるから、
本業の利益率が良くなるはず。
それが賃金」
と義兄嫁。
両親が
「点心は、原材料費よりも、
人件費つまり手間のほうが
かかるんだ」
といっても、
次兄嫁
「そこは機械などで
オートメーション化してください」
父「その費用はどこから出るんだ?」
次兄嫁
「設備投資ですから、
自分たちでお願いします」
祖父
「それじゃ、○○飯店の
味じゃなくなる。
私が認めん!」
次兄嫁
「たかが点心じゃないですか」
とニヤニヤ。
その間、次兄は、嫁の言う
ことにウンウン頷いているだけ。
最後に、祖父が
「次兄はどう考えてるんだ?」
と問うと、
次兄
「みんな、
WinWinだからいいと思うよ、
うん。
なんで、反対するのかがわかんない」
祖父
「ウンヌンだかワンワンだか
知らんが、
手前勝手な言い分で、
店に口を出すな」
で、話し合い終了。
次兄夫婦が帰ってから、
長兄奥さん泣いてた。
「点心だって、忙しい
時には、お母さんと私で営業
時間後に睡眠時間削って
つくってるのに、
たかが点心って」
私もつられて泣いた。
それから1年ちょっと、
次兄夫婦は我が家に
寄り付きもしなくなった。
平和だな、と思っていたら、
支店の常連客さんが変なコト
言い出した。
客
「こないだ、おたくの冷凍
餃子買ったけど、
全然美味しくなかったよ」
私
「え?
うちは本店も支店も冷凍
餃子なんてやってませんよ?」
客
「いや、楽○にネット
ショップ出してるじゃないの?
○○飯店ネットショップって」
帰宅後、家でPC確認したら、
ありましたよ。
○○飯店が楽○に……
しかも、トップページに
「創業百年を超える中華の老舗」
と銘打って、
うちの本店の写真がバーン。
商品を見たら、うちで扱っ
てない点心までズラズラと……
慌てて長兄に電話
「ネットショップ許したの?」
長兄「そんなわけない」
急遽、長兄嫁が、友人に代理
購入してもらって家族会議。
冷凍したままのブツを見ただけで、
うちの手作りじゃないとわかる形状、
温めて食べてみたら論外……
楽○のページを改めて
確かめてみると、
レビューには「まずい」だの
悪評価だらけ。
長兄は怒り狂って次兄を電話
呼び出し。
2時間ほどして現れた次兄
夫婦に罪の意識なし。
事情を問い詰めると、
祖父と両親に断られた後、
横浜の中華業者と結託して
始めたらしい。
しかし、次兄夫婦の言い分は
「本店支店には一円の損害も
出させていない、
看板を借りただけ、看板
使用料が次兄の取り分」
父と母が
「今まで築き上げてきた
お店の信用を傷つけた!」
と言っても、
「具体的な損害金額は?」と
話にならない。
長兄が「今すぐにやめろ」と
いっても、
「楽○との契約期間が云々」
「横浜の業者との契約が云々」
と埒が明かない。
疲れ果てた時に、祖父が
妥協案を出してきた。
「問題は、次兄がこっちの
仕事を全くやってないことにある。
次兄がこっちの仕事をやって
いるならいいんだ。
だから、次兄は、週に四回、
朝8時から夕方17時までの早番か、
昼11時から夜10時までの
遅番のどちらかを選べ。
それを看板利用の条件とする。
その間、ネット
ショップとやらは開いてていいが、
うちの手作りではないと明記
しなさい。
うちの手作り点心を扱いたいなら、
扱い量の半分だけでいいから、
つくりなさい」
次兄は嫌がったが、次兄嫁が快諾w
両親は「甘すぎる!」といったが、
長男夫婦と私たち夫婦は
「じいさんの決めたことなら」
で決定。
それから、次兄が木金土日の4日間、
遅番で本店を手伝いに来る
ようになったが、
笑っちゃうほど使い物にならない。
思い返してみれば、長兄は
中学生の頃から
「店の手伝いはいいから、
学校の勉強をしろ」
と言われるほどやっていたし、
私はジジババっ子だったから、
褒めてもらいたい一心で
餃子や焼売の餡詰めを
高校生の頃からやっていた。
一方、次兄は
「俺は継がないから」と
部活ばっかりで、
なーんにもやってこなかった。
店の掃除すら一から教える始末。
家族である両親や長兄は容赦
なしに次兄に注意する。
長兄嫁は、
口に出さないだけ。
まさに針のむしろ。
本店でのあまりの居心地の悪さに、
次兄は支店の祖父に
泣きついてきたが、
祖父のほうが超スパルタ。
少しでもモタツイたり、
手が動いていないと、
中華お玉でスッコーン!
と頭を叩かれる。
次兄も意地があるだろうから、
3ヶ月は頑張るかと思ったのが、
一ヶ月半で
「看板はいりません」音を上げた。
一方、次兄嫁は、横浜の
業者の不手際でトラブル続出、
クレーム頻発。
対応してるうちにゲッソリ。
疲れ果てて帰ってきた次兄に、
次兄嫁はヒステリーをぶつけ、
次兄はそんな嫁に嫌気を
さして一ヶ月に及ぶ漫画喫茶住まい。
次兄の本店手伝いが
一ヶ月半で終わったので、
とりあえず、ネット
ショップは一旦閉鎖。
また、
家族会議。
泣きながら謝る次兄。
「店をやるのがこんなに
大変だとは思わなかった。
本当に申し訳ない」
脱力した様子で次兄嫁。
「起業を甘く見ていました。
生意気言ってすみませんでした」
そこで祖父。
「その横浜の業者は信用なら
んから切りなさい。
代わりに、うちで昔、奉公し
てた○○さんと△△さんにに
話をつけといた。
彼らはネットとやらに興味が
あるから。
○○さんと△△さんの味なら、
うちの看板を出してもいい」
その後、次兄夫婦と横浜の
業者の間で裁判がありましたが、
ほぼ痛み分けで終わり、
数カ月後に再開した次兄
夫婦のネットショップは
それなりに軌道に乗り、
今はそれなりに売れているようです。
それまで次兄と次兄嫁の教育
・指導をまともに
やらなかったツケかな…
それなりの結果おめでとう
家族だからというのが有る
んだろうけど皆、
特に祖父優しいな。
見捨てず更生させたんだ。
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