《コミュニケーション能力をあげる説得力のある話し方とは?》
説得力のある話し方についてです。
日本語をそのまま英語に直して
通訳しただけでは、
交渉が成立しないことは通訳であれば
経験したことがあると思います。
この原因は日本が「阿吽の呼吸」や
「以心伝心」と言った言葉があるように、
同質性が高い文化だからこそ、
論理的な説得よりも感情に訴える説得で
成り立つことが多いからかもしれません。
こういうところは学者の方が、
研究されているところだと思いますので、
私の考察は控えさせていただきますが、
実際、どうしたらもっと交渉力を
アップすることができるのか、
もっと相手を引きつけるプレゼンができるのか、
もっと説得力をもたらすことができるのか、
そのコツをお伝えします。
まず日本語的な発想での思考というのは、
例えば朝遅刻したとしましょう。
その時の言い訳はどんな風に伝えますか?
「今日は朝起きた時に目覚まし時計の
電池が切れていたので、
それで電車に乗り遅れてしまって、
遅刻しました。」
これで問題ないのが日本語ですよね。
しかし、英語にすると…
When I woke up, I found that
the alarm clock ran out of the batteries.
Then I missed my train and I am late.
「遅刻しましたI am late」と言われるまで、
何の話をしているのかわからない、
聞く価値がないと思われてしまう
可能性もあります。
そこで逆にすると良い説得力を
ますことができるのです。
簡単ですね。
要は、日本語で、「遅刻しました。
すみません。今日は電車に乗り遅れたのです、
その理由は、目覚まし時計の電池が
切れていたからです。」
とすることです。
I am sorry that I am late.
I missed my train because
my alarm clock ran out of the batteries.
この順序にすることで、
目覚まし時計の
電池が切れたことは
遅刻の理由ということで、
相手もその事実の位置づけを
理解して聞くことができるのです。
例は短いですから、そんなに違いを
感じないかもしれません。
しかし、現場でも(しかも一流企業の優秀な方でも)
実際にあるのですが、これが、長いビジネスの
問題に関する内容であれば、
背景から始めてしまったら、"What's your point?”
何が言いたいのと詰め寄られても仕方がないのです。
ある時、私はこれは同質性の高い
日本人だからと思いましたが、
米国企業の研修でもまさに
この内容を伝えていたので、
そういう意味では、
時間が常に不足するビジネスの
世界の常識ととらえても良いのかもしれません。
これを身につける方法は、
一度頭の中で最後まで組み立てて、
そして、自分の結論から話しだすということです。
その次のステップとして、
何について話すのかを先に言ってしまい、
その後に説明をつけていくという習慣をつけることです。
ちょっとしたことですが、英語だけでなく
日本語でも説得力が増すこと間違いなしです。
ただ、友達に対してもこういう会話をして
ロボットのようだとか言われたこともありますから、
場に合わせて使い分けるようにしましょう。
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